精神障がいのある方の社会的生活は、大きな不安や症状と向き合いながら生活しなければいけません。
障がいのある方にとって、人とふれあう不安、大勢の中での不安、責任を深く背負ってしまう不安、その他にも多くの不安が心の中でいっぱいです。それに伴い、頭が混乱する状態が続いたり、意識が遠のいてしまったり、聞こえない声が聞こえてきたり見えたりと、その他にもさまざまな精神症状を引き起こしてしまいます。
その影響で、更には、めまいや吐き気、頭痛や胸痛など、その他にも身体的な症状にも繋がってしまうことが多いです。
身体障がいのある方では、もともと性格が明るく元気な方は社会にも溶け込みやすいかもしれませんが、通常の社会で生活するのが苦になってしまいますと、身体障がいに加えて精神障がいを発症してしまう方も少なくありません。
このような方が、将来を不安に感じ、どうにかして「働かなくてはいけない」と更にご自身を追い込んでしまいます。
時代とともに、「多くの人が働かなくてはいけない時代」そんな社会になってしまったかもしれません。ですが、本来は自分のために、生きがいある生活のために働くことはひとつの「手段」でり、「目標」ではないと思います。
きっと、どんな方でも「しあわせになる事」。
それが目標のひとつではないでしょうか。
誰もが「しあわせ」を感じられますように。
それには、就労という手段もまた「しあわせ」や「いきがい」を感じられますよう、私たち介護の専門員たちが、心からのケアとひとりひとりに応じた配慮を徹底することを第一に考えております。
当スクールは、介護職に携わる専門のスタッフが多くおります。日頃から人に触れ合い、お話しを聞き、ケアをするスタッフが多く集まっています。スクールでもひとりひとりに向き合って対話をし、ひとりひとりにあわせた就労へのご相談をお聞きして計画していきます。
就労訓練は時間も少しずつから行えます。疲れが出てしまうと症状が出てしまったりしないよう、徐々に行っていきますので、疲れた時には遠慮なく伝えてください。
お悩み事や目標など、日々の中で相談する時間を設けています。毎日感じたこと、困ったこと、不安だったことなどもお聞かせください。
ひとりひとりの身体障がいや精神障害により、できること、厳しい事は変わっていきます。訓練を続けるうちにできるようになったこと、逆にこれは本当に苦手だ、ということも分かってくると思います。
毎日、スクールでは対話する時間を設けていますので、ご自身の障がいで不安なこともご相談ください。障がいを理解して過度な負担が無いように配慮致します。